*CDG空港の入国スタンプ見本。シェンゲン諸国は全て同じデザイン。
わたし21世紀になった半年後からフランスに滞在しています。
その間日本に帰国したのは2度。10年前からは一度も行っていません。と、言うか陸続きの欧州にもスペイン国境をちょっと越えたぐらい。
職場の同僚達はほぼ毎年<里帰り>していましたが、私は予算その他の兼ね合いで帰国していません。まあ人それぞれ、です。
ところで
フランスに滞在するには
もちろん滞在許可証が必要です
が、日本国籍保有者の場合90日以内の滞在の場合は旅行者としてビザも滞在許可証も免除になっています。パスポートのみで入国+滞在が可能な訳です。
シェンゲン協定
この<90日(または3ヶ月)以内>というのは現在世界のほとんどの国で適用されていますが入国条件・日数はそれぞれ異なり、事前に一応申請手続きが必要になっている国もあります。
こちらのウィキに詳しく解説してありますがなんと10日だけOKとかいう特殊な国もありますね!
上のサイトの一覧表にはフランスどころかイタリアとかが入って無い!と思ってしまいますね。
フランスは他の25の欧州諸国とともにシェンゲン協定に参加しているのでシェンゲン諸国という項目があてはまるのです。
ここに書いてある、
<あらゆる180日の期間内で最大90日間>
というのが非常にわかりづらいのですが、要するに今日から遡って180日間のうちシェンゲン諸国のどこかに90日以上滞在したらオーバーステイということになる、のでした。
例えば今日2月17日にフランスに来たい場合です。
遡って180日前の8月22日にシェンゲン諸国の外からイタリアに入国、イタリア21日間+ドイツ14日間+オランダ7日間+ベルギー3日間滞在後、日本帰国あるいはシェンゲン外の国へ出国、1ヶ月後の10月6日に今後はスペインに入国、スペイン21日間滞在後、イギリス(シェンゲン外)に行き数週間過ごしその後パリでクリスマス&大晦日を過ごそうと12月10日ユーロスターでパリに到着、パリで年末年始を過ごして1月2日に出国(24日間滞在)、そして帰国した後では無理なのでした。
(合計滞在日数が90日を越えてしまいます)
まあ、こんな形での旅行をする人はあまり居ないとは思いますが。
滞在オーバーに対する罰則は???
さて、このきまりに反してオーバーステイをした、あるいはしようとした場合、入出国審査窓口で直ちに別室に連れてゆかれる、あるいは入国拒否をされるか、と言うとフランスの場合実際はそれほど厳しくはないようです。
おそらく日本人は観光客が多いのでシェンゲン国からの入国を含めて彼等もあんまりチェックはしてないのでしょう。
しかし現在は実際CDG空港にてオーバーステイのパスポートで出国した時に通常は出国印を押すだけのところが色々質問されたという事例もあるようです。
その後普通にフライトして帰国されたとの事ですが、やはり以前よりも厳しくなっているようです。
今後長期滞在許可を申請する人は要注意
出国時オーバーステイがばれてもこれ以上滞在はしない筈なのでそのまま出られるのは嬉しいのですが、これが数度重なった場合、やはり問題になり次回は入国拒否されるかも知れません。
また何度か長期にこのような形で滞在してチェックされなかった、それで今度は本当に滞在するための申請を、と手続きをした際に問題になる可能性も考えられます。
今はパスポートにもチップが埋め込まれ、昔なら考えられない方法でチェックされてもいます。近年大量に難民が逃げ込んで来ているのでこれ以上外人を増やしたくない筈でこれまでの様にノーチェックとはならないことも十分に考えられます。
今後欧州のシェンゲン諸国で長期滞在する可能性がある人はシェンゲン領域での合計滞在日数をも気にかけた方がいいかも知れません。
今は時効になっている筈、スペインでのオーバーステイ
実はSAKURAは90年代スペインでオーバーステイの経験があります。学生許可証が切れた後もしばらく滞在したかったのです。当時は今のような180日規則はなくて一応出国していればよかったのですがその旅費も捻出できず・・・。
今と違って街中で警察に呼び止められてチェックされない限り大丈夫だったのですがそれでも出来るだけ不法滞在っぽい外人がうろついてない観光客もたくさん来る地域を選んで出没し、出来るだけ<観光客>を装っていました。本当にひやひやモノでした、当時は。でも良き時代でした。
ETIASが導入されます!
もうすぐETIASという、シェンゲン協定外の国から旅行者に対する事前の電子認証システムが導入されます。3ヶ月以内の旅行者であっても旅行前にネットで認証手続をしていないと入国できなくなりますのでご注意を。
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