2022年後半にはシェンゲン協定圏への旅行者の入国管理にETIASが導入

かなり前からSNS中心に日本のパスポートの高評価が良くも悪くも騒がれてますね。

ちょっと例を挙げてみてもこの通り、たくさん満足感満載のコメントがあります。 

さてしかし、この日本のパスポートを持っていても実はもうすぐヨーロッパのほとんどの国への入国にはちょっとした事前の手続きが必要になります。

目次

欧州(シェンゲン圏)入国にはETIASが必須になります

当初の予定より遅れて2022年後半の導入が予定されていますがシェンゲン協定国26カ国に観光などの目的のために入国するにはETIASの手続きが必要になります。(2020年内に開始の予定でしたが様々な理由で延期になりました)

シェンゲン協定加盟国26カ国

アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン

90日以内のビザ不要滞在であってもETIASの認証を受けたパスポートの保持者でなければ入国できなくなりますのでご注意。これは電子認証システムで、登録情報は欧州の警察機構で一応事前審査を受けることになります。このことからも近年相次ぐテロ対策の一環であることは確かですね。

ちなみに長期滞在目的でビザを申請して保有して入国する人はETIASは不要とのことです。

EES(入出システム)の導入も追加

また、ETIASの前にEES(入出システム)も導入されます。

これは従来からのパスポートにスタンプを押しての入出国管理に代り、入出国時電子的に記録/照合することによって不法滞在者、テロや犯罪にかかわる者などをチェック、国境のセキュリティ管理をよりスムーズに正確にするためのシステムです。

また、シェンゲン圏外からの旅行者にとってはシェンゲン圏に後何日留まることができるかを確認することができます。

記録される情報

  • 顔写真
  • 姓名、生年月日、国籍、性別
  • パスポート発行国コード(JPN等)、有効期限年月日
  • 入国/出国日、時間
  • 入国/出国した地名、所管の入国管理所
  • 指紋
  • *入国に際しビザを持っている場合はその情報も登録

ETIASの申請手続き

まだまだ実施前で確定された情報ではありませんが、申請手続きは以下の様になっています。

必要なもの:

  1. パスポート(ICチップが入ったもの、今有効のものはすべてこれに当たるはずです)
  2. クレジットカード情報(手数料支払いのため。カード裏の3桁のセキュリティーコードも)

まだ日本人向けの申請サイトは見当たらないのですが、申請時には以下の情報を入力することになっています。(正式な申請サイト導入時にはこの内容が若干変更される可能性もあります。)

申請者自身にまつわる情報

  1. 名前
  2. 生年月日
  3. その他の名前(他に使用している名前がある場合のみ)
  4. 出生地
  5. 性別
  6. 現在の国籍
  7. 申請者の親の名前
  8. 自宅の住所
  9. メールアドレス
  10. 電話番号

パスポート情報

  1. パスポート番号
  2. 2.他の国籍や市民権に関する情報(ある場合onlyのはず)
  3. 3.永住権のある国について(ある場合onlyのはず)

その他

  1. シェンゲン協定国で最初に入国する国
  2. 学校または現在の職業情報

適格性の質問・・・正確でない情報は後で問題になることもあるので注意

  1. 持病の有無・病状または他の感染性または伝染性の寄生虫性疾患に関連する質問
  2. 過去の犯罪の有無
  3. 戦争地域の国への渡航歴
  4. 移民または渡航履歴について
  5. EU加盟国への入国拒否または強制送還歴
  6. 申請者が未成年者の場合、未成年者の責任者の身元について
  7. 申請が申請人本人とは異なる第三者によって提出された場合、その者およびその会社の身元(該当する場合)

情報を間違えて入力したまま申請し、受理された後はキャンセルできません。再度登録でやり直し可能かどうかは現在のところはっきりしませんので、あわてずゆっくり行うことですね。

有効期限は3年間(パスポート残存期間が3年以下の場合はその期日まで)が予定されています。

料金は7ユーロ(およそ900円弱)を予定、クレジット(またはデビッド)カードで申請時に支払います。
(ただし18歳未満は無料になる予定です)

ETIASはシェンゲン圏26カ国で有効

さて、ETIASはシェンゲン協定国に入国する認証システムですので、この認証があれば他のシェンゲン協定国への入国は同様に可能です。一度認定をもらっておくと3年間使えて3ヶ月内の旅行なら特にビザを取る必要なありません。

その見方で行くとやはり<日本のパスポートは最強>いうことができるのかも知れません。 英国はEUから離脱しましたが、アイルランドと共にもともとシェンゲン域外なのでイギリスやアイルランドだけの旅行ならETIASは要りません。ちなみにスイスはEUではありませんがシェンゲン協定国です。

ご参考↓

既にシェンゲン圏の国での滞在許可証を持っている人は?

ここで疑問に思ったのは<既にシェンゲン圏の国で滞在許可を持っている人はどうなるか>です。

例えばフランスからクルマで簡単に国境を超えられる国に行く時は行き先によってはまずフリーパスで通過可能です。

↑ここ地中海側の国境の検問所は現在は<廃墟>と化してしまってます・・・。

ですが、
滞在許可証は発行された国でしか有効ではないので、もしフランスの長期滞在許可証があっても他の国、例えばスペインでは3ヶ月(連続180日間の間)しか滞在できません。フランスの滞在許可証はフランスでの滞在許可であって他の国では有効ではありません。

それで念の為、クルマで地続きのスペインや他のEU加盟国に入るときは常にパスポート+フランスの滞在許可証は持って行ってくださいね。ただし国境では要求されることは稀ですが・・・。

しかし飛行機や列車など公共の交通機関(特に空路)で国境を越えようとする場合EIAS導入後はきっと何らかのチェックが入ると予想しておくほうが無難でしょう。特にアジア顔の日本人は検問ターゲットになりやすいはず、僅かな手数料で面倒くさい問題が回避できるならシェンゲン国での長期滞在許可証を持っていてもその他のシェンゲン国への旅行前にはETIAS申請しておくことです。

なにせ3年間は有効ですから。

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