零細自営業者(micro(auto)-entrepreneur)の初めてのネット税金申告入力

今年初めての零細自営業者(micro-entrepreneur、旧名称でのauto-entrepreneurとも今だに呼ばれてます)としての税金申告の期限が迫ってきました。あまり見たくないもない税金サイトですが、約1年ぶりぐらいでサインインしました。

フランスはもうほとんどの人がネットで申告しています。最終的にはネット申告100%になるはずですが、我が家もかれこれ3年前からネット入力で済ませています。ダンナはPC音痴なので担当はわたし。

今年は新コロナの影響で6月11日まで期限が延長になったのですが、よくわからない部分もあるので念の為早めにやって必要があれば後々訂正することにしました。

目次

零細自営業者の収入は自分で申告

会社員や公務員の給料、失業手当または年金など、会社や政府組織地方自治体などの組織から定期的にもらう収入はその時点で収入金額が報告され、すでに2019年からは天引きで税金が引き落とされていますが、自営業者や自由業者などで雇われていない場合は相変わらず毎年収入を申告することになります。

わたしとしては、以前から税金サイトには既に会社なり職安なりが申告してあった報酬入金額が登録されていて、その間違いを訂正したり追加で他の収入(利子など)を入れ込んだり、税金の減額のための申告入力をしたりの微調整をしていました。

ですが、今年はそれに零細自営業者としての申告も加わり、はっきりいってなんだかよくわからず、手探り状態でした。
色々調べた結果、普通の税金申告フォームの補完フォーム、2042CPROを通じて詳細を記入することがわかりました。

でもこのフォームは基本の2042に「他に収入があった」旨のチェックマークを入れると自然にに追加される形で出てくるし、入力を促すメッセージボックスも出てきます。

ちなみに外国金融機関の所持申告等の別フォームも画面の左側に追加されます。前年申告していれば、デフォルトでもうそこに載っています。

あわせて読みたい
国外に持っている金融口座の申告義務 2019年1月1日から施行された”外国金融口座申告義務についての改定”。 2021年になって申告フォーマットが新しくなっています。

今年は申告フォーム全体が大きくリニューアルされていて、それも結構良くできた代物です。

税金申告の前に確認しておきたいこと 2つ

事前に改めて確認しておいたほうがいい事項が2つあります。

  • 毎月あるいは3ヶ月ごとの売上をURSSAFに報告して社会保険料を支払う際、税金も一定の税率で計算したものを同時に支払っているかどうか
    versement libératoire de l’impôtを払っているかどうか
  • 自分の業種がBICかBNCのどちらに分類されるか
    (一般的にはBICは物を仕入れて販売する業種、BNCは組織に属さないフリーのカウンセラーや日本語教師など物の販売無しのいわゆる”自由業”ですが、紛らわしい業種もあるので正確なものを確認)

これらは事前に用意しておくとPCに向かっての手続き中に慌てなくてすみます。

ここが肝心1:基本フォーム2042で「他に自営業者として収入があったこと」を申告

申告は既に入力されている申告画面を「訂正」する形で足らない部分の入力をする形になります。

まず自分の申告画面に入ります。

最初の方は家族構成が変わったり引っ越しをしたりしたのでなければスキップすることになります。*フランスの税金申告は世帯単位で行います

 

その後、家族の人員の訂正や住所の変更をしたりするページが続きます。

変更することが無い場合、suivantボタンを3回連続してページを飛ばすと、下の画面に行き当たります。また、行き過ぎてもPrécédentで後戻りできます。

URSSAFへの申告時に既に税金を社会保険料と一緒に仮払いした場合と
税金は後払いにしている場合と、それぞれチェックを入れるところが違う
まずここで自営業者としての収入があったことを申告。

で囲ったところは社会保険料を支払う際、税金も一定の税率で計算したものを同時に支払っている場合(BIC/BNCに関係無く)

で囲ったところはBICに分類される場合

で囲ったところはBNCに分類される場合

にそれぞれチェックマークを入れます。

その後の数ページは給与所得とか(自分か同時申告する家族に該当する場合)その他既に書き込まれている数字のチェックページになります。自分に関係ないところも多いですよ。これらはSuivantのボタンを押してスキップ。

その後2042CPROへの記入です。上の画面で正しく選択してチェックしていれば自動的に相応のフォームが出てきます。

税金天引きを選んだ人は専用の入力枠アリ

URSSAFを通してすでに一定の税率で税金を先払いしている人はこの入力欄に記入します。フォーマットがちょっと違う感じなのですぐ見分けがつきますね。

そして、
同じ行に3つ違ったコードがついた枠があるので左に入れるはずが右に入力した、など入力場所を間違える可能性があるので注意。

第一申告者用(日本式に考えると「世帯主用」?)の枠が左側、第二申告者用が真ん中の枠、一番右が扶養家族となっているので間違えないようにしないといけません。

ここでは上の行からBIC(販売)、BIC(その他)、BNCの順になっていますので該当欄に総売上高を入力

              

ここが肝心2:BICまたはBNCの自分の分に該当する欄に入力

ページをスキップしていくと以下の書式のページに行きつきます。それぞれBIC用とBNC用なのですが、自分に該当する方のrevenues imposablesに去年の実際の収入額全額を入力すればいいのですが、間違いやすい点が2つあります。

  • 同じ行に3つ違ったコードがついた枠があるので左に入れるはずが右に入力した、など入力場所を間違える
    第一申告者用(日本式に考えると「世帯主用」?)の枠が左側、第二申告者用が真ん中の枠、一番右が扶養家族となっているので間違えないようにしないといけませんね。

  • BICとBNCのページを取り違えて入力してしまう
    BICとBNCのページは見出しをよーく見れば判別付きますので落ち着いてチェックしましょう。これに先立つ入力で取り違えてしまっている可能性もありますが後戻りして訂正できます。
BICのページ。単なる販売、またはサービスの提供のどちらか当てはまる行に記入
BNCのページ

♣それぞれ一番上の2行は読めばわかりますが、昨年の途中から営業を始めた場合は実際の営業月数、年度の途中で廃業した場合にはチェックマークを記入します。
見本は2016年度分の申告画面なので2016になっていますが2019と読み替えてください)

自営業者としての名前付きのページ(2042CPRO)

その後こんなページが出てきます。
さっきの画面の前に出てきたような記憶もありますが初回申告画面は二度と再現できないので順番の違いについてはご了承ください。

とにかくこの画面が出たら自分の事業者情報(住所、SIRET番号などの空欄を埋めます)

自分の氏名はすでに入っているのでその他の該当する空欄を埋めます。
開業2年目以降であれば既に入力されているのかもしれません。

ここが肝心3:5HY(5IY)には入力しなくていい

Suivantで次に行くと、こんなページに来るはずですが、ここで基礎控除金額を引いたNET売り上げ額をコード5HY(あるいは5IY)に入力したくなります。

実際わたしもはじめ入力してしまっていました。2回目ログイン時に見直して慌てて消しました。

ですが、micro(auto)-entrepreneurは全員すでに毎月または3か月ごとにURSSAF宛に売り上げ申告と社会保険料の支払いが済んでいるのでここは入力しません。

入力してしまうと二重払いになってしまうそうですので要注意!!

終わりに・・・

あとは最終ページまで進んで確認サインに当たるボタンを押しておしまいです。

間違いの訂正や見直しも締め切りまでなら何回でも可能、そしていったん最初に自営業収集を申告すると2度目からは自分の状況に合う画面しか出てきませんので見直しも楽です。

 

 

やり直しが効くとは言っても結構神経使う入力でありました。
収入はサラリーだけ、と言う人なら総額をチェックするぐらいで最後まで行ってサイン、だけになるので簡単ですねえ。

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