フランスで60代から始めたマウスピース矯正 その2

さて、2ヶ月後の初診日になりました。

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初回のランデブー(診察)

最初のランデブーは本当に診察(consultation)だけです。
矯正医は30代半ばとおぼしき女性、ネットで経歴を見ると、スペイン人でスペインとフランスの両方の歯科大学を出て5年ほど前からこの街で開業しているようなので、もっと早く知っていればもう治療が終わっていたのに、と思いましたが、それだけ経験がプラスされているはずなのでいいかな? 
会話はスペイン語かフランス語のどちらでもいい、と言われましたが、ここはフランスで私のスペイン語会話能力もかなりブラッシュアップが必要なのでフランス語でのコミュニケーションをお願いしました。

目視で歯並びのチェックをして、普通の矯正が可能かどうかを見て、その後ワイヤーかマウスピースかどちらにするか、聞かれました。ここで絶対マウスピースにします、と伝えました。食事の後ワイヤーが外れてパニクっている同僚を見ているし、痛くないにせよワイヤーが気に障ると言っている別の人も知っています。また、若い頃から口内炎ができやすいタチなので、ワイヤーの刺激で口内炎が出来まくったら困るという考えもありました。

ワイヤーは全く検討していないと言ったので、Smilersで行った場合の見積もりをもらいましたが、やっぱりInvisalingnぐらいかかりますねー。それだけこの八重歯+αを直すには時間と費用がかかるということでしょうか。

ムチュアルも考えもの

また、費用は矯正歯科の費用をサポートするムチュアル(共済医療保険のようなもの)もあることを紹介されました。これはSmilersがやっている情報サービスのようです。ムチュアルから紹介報酬受けてないとは思いますけど。

初診料の社会保険でカバーされた後の自己負担分は10ユーロほどでした。これだけは現在加入しているムチュアルでカバーできますが、後はすべて自己負担。約1年6ヶ月の矯正期間で合計で5000ユーロを超えました。これを1ヶ月にすると約350ユーロほどです。

家に帰った後、矯正治療をカバーするムチュアルについて調べたところ月々の掛け金が高額でしかも全額はカバーされないということ(3割ぐらい??)なので、入らないことにしました。なんでも病的な状態の矯正なら7割ほどカバーされるものもあるようですけどねえ。これは医療行為なので例外です。

実は一般的なムチュアルはダンナの入っているモノのBeneficiaireとしていわば便乗加入、私の負担分はゼロで恩恵を受けています。まあ、現時点ではほとんど使わないのですが、たまにする血液検査とか風邪をこじらせたときの処方薬などは原則支払いしなくて済んでいます。矯正期間だけ他のに入ってまた戻って、など面倒ですよね。(ムチュアルは二重加入できないので新しいものに入るとそれまでのを脱退する必要があります。)

『もしもパリの会社員時代に矯正していたら』、と考えてみたら会社では全員に強制加入のムチュアルに給与天引きで加入していました。これは脱退不可能でやっぱり矯正用にムチュアルに入り直すのは無理だったはずでした。

この日はそんなやりとりでいよいよマウスピース製作のための検査日の予約を、となると、また2ヶ月も後の日になりました・・・。(フランスあるある、・・・海外では本当にこのペースが標準です)

検査日(2回目の通院)

そしてやっと検査日になりました。夕方4時の予約、今回は行くとちょっとキツメであんまり優しくない雰囲気の30~40歳ぐらいの女性が待機していました。レントゲンやスキャナーを撮るとは聞いていたのでレントゲン専門の技術者なのでしょうか。この人と一緒にレントゲン室に入り、最初は歯科ではスタンダードなパノラマ撮影。これは何回か撮っているので難なく終了。レントゲンはこれだけかなと思っていたら別のこれまで撮ったことのない側面からのX線撮影も。これが一瞬では済まないもので、動かずに静止しているのは結構疲れました。
これは次のスキャナーと共にテーラーで言えば『採寸』、つまり自分の歯列寸法と歯並びの歪み具合にマッチしたオーダーメイドのマウスピースを作るためには必要不可欠です。これがあるのでマウスピース矯正はやはり来院必須のところでなければ、と思います。

その次のステップは、今度は歯科の診察台に座って、というか仰向けに寝転んで口腔内のスキャナーの映像を撮ることです。でもこれがなかなか進まない、ハンディな機器を口の中に入れて歯型をスキャンするのですが、なぜかうまく写らないようでなんどもやり直し、多分長くても15分ぐらいだったはずですがものすごく時間がかかった感触、そしてそれが終了するとスマホで歯並びの撮影を正面・横から何枚も撮られました。きっとこれは治療がうまくいけばウェブに載せるサンプル事例に使われるんだと思います。

今日はこれで終了。もうげっそり疲れて、受付で検査費用を支払ったのですが、120ユーロを超えてました。レントゲン2種+スキャナーなので納得なのですが、帰宅後見積もりを見たら、検査費用見積もりは95ユーロ。
その場では気づかなかったのですがなんで???

その疑問は、今日ムチュアルから来ていた支払い明細を見て納得しました。見積もりでは社会保険と普通のムチュアルでカバーされる分は省かれていたのでした!(緑で囲った部分がカバーされ返金されています。)
つまり見積もりの通り95ユーロでした。


これで前段階は終了です。私のデータはプロバンスの製作工場に送られ、マウスピースの製作が始まりました・・・・。

その3に続きます

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