祭日?それとも平日?

 

おとといの月曜はLundi de Pentecôte って言うキリスト教の祭日、復活祭から50日目、という日でフランスでは祭日、移動祭日なので日にちは復活祭にあわせて変動しますが必ず月曜日なので連休を楽しむ人がほとんどだった・・・のですが。

2004年急に「平日」に。「助け合いの日」となったのです。理由は前年2003年の夏、異常な猛暑で高齢者が15000人程も亡くなったのでこの日を祭日でも働く日として休日出勤分の手当ては政府に渡して(いわゆるタダ働き)福祉に使っていただこう、というとても美しい目的を当時の首相さんが掲げたのですよ。

しかししかし、ベルリンの壁のごとく徐々にその決まりは崩壊していったのですよね、2008年4月サルコジ大統領の時
「会社を閉める閉めないは業界、および各会社の裁量で決定していい」
法律が発令、じわじわと崩れて行き、昨年2014年には3割程の会社しか出勤しては居なかったとの事でした。

私は2002年の5月まさにこの祭日の日にパリに「上京」、翌火曜に初出勤したのでこの年は休みとかは体験せず、次の年、問題の2003年、猛暑の前の3月から夏前までは<イラク戦争による仕事の激減>で日祝土は考えに入れない月15日出勤体制になったため、もう土日でも働いたり、平日ぼんやり自宅待機で休んだりとかでついに祭日の雰囲気は味わえず、そうして2004年から完全「平日」となったのでありました。

そして現在、7割がたの企業で以前の伝統を復活させているというのに、我が日系企業はあいかわらず出勤体制。

休みたい人は有給枠を使ってね、と言うことなのであります。
これって一日余分の労働を合法的にさせる、せこいですね、会社って。

それで今年もひっそりとした街、がら空きの地下鉄・・・、いやはや素晴らしい出勤環境です。
本当はこの日はパリの街も空いてて出勤するの好きなんです。
下の写真、勤め人の姿は無いのであります・・・・。

9時過ぎのパリ中心街。この日は勤め人もほとんど歩いていない。

9時過ぎのパリ中心街。この日は勤め人もほとんど歩いていない。

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