封鎖の日常 5

ロックダウンから3週間以上経ちましたが、効果のほどはまだはっきりした形では見えていません。
上の表はスペインのメディア、ラ・ラソンが紹介したヨーロッパ主要国のロックダウン緩和~解除の予想です。一番左の列は4月第一週現在のロックダウン期日、すでにスペインがここからさらに2週間延長していますが、フランスも13日イースター月曜に予定されている大統領TV演説で月末か5月初めまでの延長をアナウンスするはずです。この予想では緩和が5月18日、解除が6月15日となっていますが、この日付は悲観的すぎではない予想です。

フランスは地方の県によっては元々人の出入りが少ないことから病院も余裕いっぱい、重症患者も少なく中には1人も死者が出ていないところもありますが、大都市と巨大クラスターからアウトブレイクが起きてしまった東部ではまだまだ収集がついてない状態です。

都会中心にジョギングや集団行動

Covid-19は感染してからの潜伏期間を2週間までは見ておく必要があるのでロックダウン効果が出てくるまで長くかかります。今4月9日現在ICUに入って何日も過ごしている重症患者の中でもおそらくロックダウン直前に感染⇒発症⇒入院⇒重篤化への道を歩んだ人たちもたくさんいるはずです。なにせ3月16日の晩までは大半の人が無防備無頓着でした。

もちろんロックダウン後はぐんと感染する機会が下がったはずなのですが、先週の週末の街中の様子をみると不安にもなります。

好天もあって街中でアウトドアライフを楽しむ人がたくさんいたパリではついに10時から19時までのジョギングは禁止されました。このビデオはその前、週末の各地の様子、まるでロックダウンする前の映像の様です。

先週週末のパリと地方の主要都市では結構な人出が。 Source: France24

パリは人口も多いながら3000人超えの感染者でいまや全国ワースト1となってしまったのでユルユルでは困りますものね。これでは元気で無症状な人が外でいろいろ活動して撒いたウイルスでまだまだ2週間後~がコワイ。しかし、禁止が朝の10時からというのはちょっと時間的に遅いな、という気がしますけれど。朝から買い物に行く人も結構いるはずだし、その脇をジョギングされたんじゃ・・・。

と、思っていたら案の定。19時過ぎの街のビデオ。この<混みよう>は???いっそのこと全面禁止にしろというもっともなご意見も多いです。あたりまえじゃん。

スマホ版の外出理由証明書デビュー

当初から要望があったのですが、フランスでは今週からスマホ版外出証明書が利用可能になりました。内務省サイトからダウンロードして名前等をスマホ上で入力、外出前に出発時間を入力してQRコードを作り、すぐ画面に出せるようにしておき、コントロールが入るとそのコードを警官がスキャンして内容を読み取るといったものですが、はっきり言って使いたくはありません。この<スキャン>したものをどうするのかがはっきりしてません。どこかに送信されるのか?それともすぐ消去されるのか?

外出理由証明書スマホバージョンの画面

個人情報については他に利用することはないとは言っていますけれどね・・・。VPNのところでも言ったけど、なにせ政府による情報監視 9アイズの国だし・・・。私は個人情報の行方を気にするよりも紙に書いて使い捨てにするほうがいいと思っています。

 

バンダナ(ハンカチ)で簡単マスク

さて、こちらはハンカチやバンダナで簡単に作れるマスクです。切ったり縫ったりしませんので洗って何回も使えます。作り方は映像を見れば簡単。靴下ではなく、ストッキングや大きめゴム輪でも代用可能。
*初めはアメリカ人のビデオでしたが日本人の方のビデオのものと差し替えました。折り紙の方式を取り入れていて、こちらのほうがわかりやすいです。


布マスクの有効性については大いに疑問ですが、無いよりマシ、どうしても本当のマスクが無いなら作ってもいいでしょう。中に布よりもエアコンフィルターや繊維の細かいキッチンペーパーを入れて使うと少しは効果を高められるそうです。

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