先日の夕方久しぶりでパリにあるブックオフに足を運びました。
なにやら店内がいつもと違う・・・・、がらんとした感じ、商品の本棚が減っている、・・・もしかしたら、と思ったけど時間が無いのでとにかく本を選んでレジに行くと他の人が既に店員さんに閉店するのですか?と聞いていたのでした。
えっ、閉店?
店員さんはもう聞かれることに慣れている感じで「ええ、日にちはまだ具体的には決まっていないのですが、年内には・・・」
実は6月末で新規の本やCD、DVDの買取りは停止していたのは知っていましたがそれが閉店準備の一環だったとは。
店員さんに質問していた人は
「そうですか、残念です」
と去っていきましたが、本当ですね。
これで日本語の本が日本で買うのとあまり変わらない値段で手に 入れられないことになった訳です。新刊書店は他にありますが、運搬費その他経費がかさむので日本の倍ほどの値段で並んでます。一般庶民にはなかなか手が届きません。
実際、以前の職場からは本当に近かったのでよく昼休みに本を吟味しに行ったものでした。
あの名作、話題になった本で現在でも評価が高いもの、等々主に文庫で手に入れて朝夕地下鉄の中や昼休みの公園が読書ルームになったことも。日本に居た頃は見向きもしなかったのにフランスに来て初めて手に取った小説などもありました。
海外に居ると日本語の本が欲しくなる
今はインターネットが普及してこうやってネットで日本語で発信したり日本語の情報などを数クリックで見られるのですが、やはり小説などは本で読みたいものです。
90年代にバルセロナに滞在していた頃、当時はネット環境も無く、バルセロナ在住の有志の方々で運営している日本語図書館に入り浸っていました。なによりも日本の新聞が読めたのはとても重宝していました、その頃はまだインターネットも一般には普及してなかったので最新の日本情報はそこから得ていた訳です。
それからここで多くの友人達と知り合ったりしました。つまり営利の本屋ではない環境だったからです。ブックオフを含めて普通のお店ではまず友達はできませんよね。勿論店内で知り合いにばったり、ということはよくありましたけど。
インターネットで日本の本を???
私が先週までしばらくパリの古本屋に足を運ばなかったのは若干遠いことと、
「今はネットで電子書籍もあるから」
と考えていたからわざわざかさばるリアル書籍は近く引越しもあるし必要ない、としていたからでした、そのうちキンドルでも注文しようか、と。
が、しかし調べてみるとそうではないことが明らかに。例えばアマゾンのキンドル、これはマルチランゲージ対応なので仏アマゾンで購入してもハードウエアは日本と同じものが送られてくるはずですが、さて中に入れる書籍をこちらで購入しようとすると日本のアマゾンのサイトからはダウンロード購入できません。滞在国のアマゾンのサイトで見れる本しか購入できないのです。これでは無意味、キンドル購入検討計画は破棄。
・・・何と恐ろしいことにアマゾン以外のサイトでも結構な規制がかかっていることがほとんどらしくこれでは海外在住者は電子本を入手することは困難、海外での日本の書籍入手環境はなんと20年も昔の状態から実質変わってないことになります。
この電子書籍購入についてのリサーチ、もっと進めようと思います。
2019年更新:今や電子書籍はPCでも見れる!
4年後の2019年です。
今はPCでもブラウザでマンガが読めたり、アプリで専用端末でなくても海外の田舎街に居ながら日本の電子書籍がラクラク読めます!もちろん電子書籍版が出てない本もありますが、以前に比べれば大進歩!
私はお試し購読とかもめいいっぱい利用してます。いや便利になりました!
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