e-Carte Bleuが銀行アプリ組み込みのe-Carteに

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長らく愛されてきた(?)PC版/アプリ版テンポラリー バーチャルカードの終焉

先日、ブルソバンクの他にもう一つ口座がある銀行(実はこちらが種々振込に利用しているメインバンク)からお知らせメールが到着しました。テンポラリー バーチャルカードのe-Carte Bleuがリニューアルしてモバイル銀行アプリに組み込みになり、e-Carteとしてのサービスになったとのことでした。

でも、1ヶ月ほど前からサービスにアクセスするとお知らせが表示されてたんですけどね・・・。

お知らせ画面(©sakuraex.eu)

ここで、どうしてわざわざテンポラリーという単語をひっつけるかというと、このe-Carte というものは一度しか使えないテンポラリーな使い捨てカード番号がもらえるサービスだからです。(ただし有効期限を操作することで同じ販売業者への月々の支払い等にも利用可能です)
要するに単にバーチャルカード、というものは、結局物理的なリアルカードを無くしてバーチャルにしただけなので同じ番号を有効期限まで使い続けるものなのです。ですからカード情報盗難等の場合、物理カードと同じくカード停止+新規カード発行を申請することになります。

ネオバンク中心のテンポラリー バーチャルカードと同じ形に

ず~っと以前、e-Carte Bleuについての記事を書いたことがありますが、このテンポラリー バーチャルカードのサービスは今は昔、2002年から存在していました。当時は一度しか使えない番号によってカード詐欺を回避できる安心な画期的サービスでしたが、現在ではRevolut等のネオバンクも同様の使い捨てバーチャルカードサービスを提供しているように、特に目新しいものではなくなりました。
それでもわたしのように根強く続くユーザーはいるわけで、このサービスは利用銀行アプリに組み込まれることになりました。(実はわたしはRevolutにも普通口座持っているんです。プロ口座は解約しましたけど。)

e-Carte Bleuは元々特定の銀行が行っているサービスではなく、銀行がサービスの利用権限を買ってそれぞれ自社のブランドを付けて顧客に提供していました。それでほぼ同時期に複数の銀行でe-Carteへの移行によるアプリ組み込みサービスが開始されています。
このサービスはPCアプリ/モバイルアプリ、そしてURLからもアクセス可能でしたが、実際わたしは正直言っていちいち別サイトにログインをするのが面倒だと感じるようになっていました。

さらには、今風に銀行アプリに組み込まれて手軽に利用できるようになったことで新規の申し込み客も狙っているような気がします。年間約12ユーロ、つまり月1ユーロで便利なサービスが利用できるならと新規に申し込む人もいると思います。

e-Carteのサービス画面

それではサービス画面を見てみましょう。各画像は©sakuraex.eu

アプリを開く→cartesのところまで行くと、リアルカードとe-Carteの項目が横並びに配置されています。

ここでもちろんe-Cartesを選択すると、最初のアクセス時のご利用規約に同意する画面になりました。同意の必要があるので『Continuer』をクリックして出てきたご利用規約画面の最下部までスクロールして同意するクリックをします。これをやらないと使えないのですが、長文を読むのは面倒なので利用者の皆さんはたとえBAC+5のインテリフランス語ネイティブであっても読まないと思います。念のためのダウンロードも可能ですので、わたしはダウンロードしました。

同意するとこの画面に変わりました!

さて、いよいよテンポラリー バーチャルカード作成です。
最初に1回きりの使用なのか、同一販売業者への複数回の支払いなのかを選択する画面になります。

今回は1度きりの支払いなので、1回きりのカードを選択したところ、さらに次の画面で名前、有効期限、そしてスクロールしてさらにその下には最高限度額を入力する画面になりました。(左の画面の画像は途中で下の方が途切れているので限度額入力の部分がありません)

e-Carte Bleuは自動で有効期限3ヶ月間に設定されていたのですが、今後は自分で設定可能になりました。また、銀行口座名義以外の名前でカードを作成することもできます。そして最高限度額は通常はこのカードで支払う商品の値段ですが、たとえば38.68ユーロ支払いのところを50ユーロと入力しても平気です。1回使えばカードはそれで無効になりますので、残高が発生してもそれが口座から引き落とされることはありません。

以上の手順を踏んでe-Carteの番号が発行されました。一度画面を閉じた後も右のように後から番号を確認することもできます。

テンポラリー バーチャルカードを使ってはいけない場合も

この通りとても便利なのですが、バーチャルカードは本物のカードではありません。
さらに、1回限りのテンポラリー バーチャルカードは当然支払いが終了すると番号は無効です。

ホテル予約や列車予約+駅での切符受取りなどでは、リアルカードが本当に支払った本人がやってきたかどうかID確認に使われる場合も多いのです。その際は本物のカードを提示しての本人確認になります。
ただ、現在は本人のスマホ画面でバーチャルカードが確認できればリアルカードではなくてもOKとされるかもしれません。

しかしテンポラリー バーチャルカードは支払い終了時点で無効化されているので本人証明に使えないことになります。ネット予約なので安全のためにうっかりe-Carteを使ってしまったら、最悪もう一度その場で支払うことになるかもしれません、その場合すでに支払った分の返金処理は当然とても複雑になり時間もかかることでしょう。
このような現地での本人確認が必要な予約システムでは要注意ですね。

ちなみに、わたしはRevolutのテンポラリーカードはAmazon支払い用に登録することが出来ませんでした。そのためAmazonではRevolutの普通のバーチャルカードを登録して使っています。このRevolutにの残高は少ししかないので、まあ安心です。

また、e-CarteはまだAmazonでは試してはいませんがPayPalには自分で有効期限をかなり先に設定して登録できました。PayPalはカード番号を漏らさないことが売りですが、今は何でもアリの時代なので、リアルカードの番号は登録していません。限度額は1000ユーロ未満にして利用した額を計算して残高が少なくなってきたら新カードと取り替えることにしています。

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