3月の最後の土曜日、その日は復活祭の直前でした。
午前中、近所の肉屋さんに買出しに行った主人が帰宅、「肉屋終わった」
えっ???
この人いつも要約セリフを使うので、言ってる本人は分かっていても詳細を聞き返さなければよく理解できないこともしばしば、何だ、って聞き返したところ、
「大将、病気で今度手術することになったので
今日で閉店
だって。もうあんまり物が残ってなかったからとりあえずローストポーク用の肉をちょこっとといつものスモークベーコンを買ったけど、他のお客さんもびっくりしてたよ」
そんなのってあり?という気持ち。ここの肉屋さんはリムザン産の上質の牛肉を扱っていてその辺のスーパーでは手に入らない価格対品質では最高のお店、その他の鶏肉や豚肉も上質、量販店の<LABEL ROUGE>なんかよりもずっといい物を売ってくれていました。お惣菜類もおいしかった、まだ3ヶ月程しかお客さんではなかったけどすごく気に入っていたお店です。
パリでよく利用していた店とは違い、店主一人で切り盛りしていたのですがその当人が病に倒れたとしたら、そうですね、閉店しか無いのですよね。
ここの店主さん、せいぜい40歳ぐらいでしたが・・・・。肉屋さんらしく結構体格が良くてたしかに体重がモンダイだな、とは思ってましたけどまさか病気になってしまうとは。
すごく残念でその日から数日は結構しょんぼり気分でした。近くてすぐ歩いて行ける距離だったし本当に気立てのいい店主だったし・・・。
「後継者」は・・・・!!
先ほどの会話の続き:
「それで店はもう売却済みだって。知らなかったよな」
・・・・ってことで後に何が来るのって聞くと、
「買ったのはハラル肉屋だって・・・」
えーっ、もうダメ、この界隈からフランスの伝統の肉屋が消えて後は●●●●教徒用の<特別なとさつ場>から来た肉しか無いハムやソーセージ、ベーコンや豚足など逆立ちしても買えない店になるの?
4月に入ってお店があったところにいってみると、<オーナーチェンジ、4月末にはハラル店が新規開店!>といかにも楽しそうな貼紙がありました・・・・。
実は同じ通りの並びは近年さびれかけてまともな雰囲気のお店は1割もないところなのです、ここはパリのような大都市とは違って地域の格差はほんの1ブロック2ブロックの違いでガラッと変化してしまうので結構フツーの雰囲気とアレな雰囲気が混じってたりします。ちょっと行くとこの県で一番レベルの高い有名な公立のリセがあるので文教地域っぽくなりまた少し歩くとああ、ナンだな、という区域になりそれがまたカオスです、はは。
さてさてもう普通の肉屋さんは中心街まで行かないとダメなのか、という気がしていますがこの傾向はまだ続くのでしょうか・・・・・。
そして女性の服装は・・・
そういえば先日ファッションの大御所が大胆な方針を打ち出しました。
日本語でもいろいろ報道されています。この世界的不況、売れ筋を探してのことなのでしょうか。でもね・・・。
日本では珍しいので一種エキゾチズムで受け取られているようですが。
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