12月に行った職安の面談で紹介された、「起業支援企画セミナー運営会社」、
1月から3ヶ月の間利用が適用され、そして1月中は面談含めそこにはなんと計7回も通うことになったのでした。
折からの異常寒波で通常ならびびりそうなのでしたが、実はウチからは徒歩5分以内の距離。行かなかったらもったいない、と念じて1月のセミナー詣でが終わりました。
初回面談・・・あってもなくても同じ
まず初回は一対一の面談とか。
朝11時の指定時間に行ったのに少なくとも15分はたっぷりと待たされました、先客がいた訳でもないし、結局は担当の女性(それがせいぜい30前後なんですわ、この人一体起業がどんな
ものかわかってるのかな?と思ってしまう)がのんびり残った事務作業したりしてるのをこっちが待つことになってたみたいです。
そして面談。職安からはほとんどなんにも情報は来ていない様で過去の仕事内容などすべて説明し直しになったのでした。念のために履歴書ではなく<経歴一覧>を作って持って行ったので若干助けにはなったのですが日本の事情ももちろん知る訳も無いしまた、ガイジンを担当したこともおそらく初めてのはず、互いに言うことが反れ合い、極めつけが後ろの机でも他の担当(男性)が同じ様に面談していて、声がやたらに大きいものでこちらの声が「ぜーんぜん聞こえません」状態。
こっちのデスクでは何度も聞き直し、聞かれ直しで当方のフランス語のまずさと先方の地方訛りの混ざった発音が悪影響し合って結局こちらの主張で理解してもらえたのは半分程度だったのだろう、という感触でした。
(理解が無いのは後にわかったのですがこの女性担当者は先月入ったばかりの新米だったのでした!そりゃ色んなケースは見てない訳で)
起業とはお店始めるとかそんな程度のことしか頭にないようでした。
しかし、なんだこれ・・・職安ではリタイア間近のオヤジが担当、そしてここは新人・・・。
そして集団セミナー
そして、1月中に計5回もそこが主催するセミナーに通うことになったのでした。
本当は毎日日替わりで(しかし同じ内容を何本かサイクルで流しているだけなのですが)もっとたくさんのセミナーがあるのでしたが、自分にまるで関係なさそうな「クリエイティブな工夫」とか「時間の有用を学ぶ」なんかは当方でパス。それでも5本、午後の2時間ずつ5日に分けての参加になりました。
セミナーに来てみると毎回予想よりはるかに大人数で狭いミーティング室は椅子が足らないほどになった日もありました。(この狭い街とその周辺で毎回こんなに新しくナニカを始める人がいるのにびっくり。そのセミナー中にも初回面談にやって来る人がぼつりぼつり・・・。会社員の仕事を見つけるのが難しいのも一因なのでしょう)
私の受けたセミナーは適当に選んだもの含めて、5つ。
- 知り合いをいかにして仕事のコネクションに使うか
→地元の知り合いや親しい知人友人を使いまくるというもので私の起業計画案とは方向性が全く違う - どの企業形態を選ぶか、税金や社会保険料との兼ね合い
→説明が早く、内容も大雑把、みんなわかったかわからなかったような顔をしていた。フランス人でもこうなので私では言わずとも・・・・ - ネットを利用した宣伝方法を極めよう
→SEOとかHPの製作方向とかもっとつっこんだ話かと思ったが、つまるところフェイスブックに写真を載せるとか、無料広告サイトに宣伝を載せるとかのレベルの話で役に立つ内容ではなかった - 起業までの10の段階
→結局転職支援サイトにあるのと同じ内容だった。 - 市場調査についてその重要性と方法
→唯一これだけは聞いていて応用できるな、と思ったけど参加している人たちはあくまで現地で店を出したり地元の個人宅でのサービス提供を目的としているのでやり方は異なる方法を取るしかない。
あとは自分次第
計5回のセッションでは他人が何をやりたいかを直に聞いたり出来て世の中にはいろんな人がいるんだと改めて認識しました。
もちろんその中には「これはうまくゆきそう」なのと「これじゃ1年しないうちに閉鎖だろう」というのとがあり、現在の現地社会経済事情に照らし合わせると一風がっくりしてしまい感もありました(これがパリなら流行りそう、とか)。
セミナー講師(その支援会社の事務所にいる社員です)も当日は声に出して言わなかったのですが後で彼からメールで届いた資料に「この街一番の中心街にもたくさん店じまいした店舗があるのをよく見ること、前例に学ぶことが大事、市場調査を十分に」とあったのには絶句です。
でも私がもし20歳代ぐらいなら起業じゃなくて、即なんでもいいから求職してみようとも思うかも知れませんが、就職口は本当に限られていて、地方都市の就職現状はこんなものなのです。
===このシリーズはしばらく不定期に続きます===
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