実は自分的には最近とみに疲れています。
別段パリ時代のように毎日会社に行ってストレス溜めている訳でもないのですが・・・。
どういう事かウチでは現在転居話が持ち上がっています。
つまりは新しいところを見つけて今のところを出ることを考えているのですが、実に引っ越してきてからまだ4ヶ月ちょっと。
もっとも今居るアパートを購入したのはもう6年半も前なので、実際は買ってすぐ嫌になったというケースではありません。
改修必須の物件を数年かけてリフォーム
休暇を利用してアパートを探しに来た時は、とにかく気があせって、「早く見つけたい」「どんどん値上がり傾向だから、今買わないと来年はどうなるかわからない」
*実はその後パリなど大都市を除いて全国的に 不動産価格が下落傾向となったのでした・・・!
それから「何軒も見ると何がなんだか分からなくなるから、ぱっと見ていいと思ったら、それが縁」、
という気になってたまたま7階で周りには高い建物皆無のベランダからの見晴らしが最高にいい物件を見て
「これにしよう」ってそのあくる日に購入を決めたのでした。
さてここは見晴らしはいいけど台所にも古びた流し台の他何も無い、浴室も古い作りで壁もキタナイ、そんなアパート、まあこちらのアパートは値段が手ごろなものは程度はこんな物でその後自分好みにリフォームするんですね、みんな。
業者に任せると高いので、自分で出来るところは日曜大工で改造していくのです。
でも床はパリの定番の木やカーペットではなく自然石張りで古いけど頑丈、色は淡いピンク系でまあ可愛いくていいか、と私も気に入ったのです。
そして建物は大きくて今風に言えばstandingだな、と思い、最上階では無いけれど防音もしっかりしているだろうと解釈。
(実はこれが間違っていたのでしたけど物件を見に来た2回とも静かだったので・・・。後で管理人に聞くと当時は上は賃貸にしていてちょうど借りている人がいなくて空き部屋だったとか。そんなことまで不動産屋も知らないし、まして防音がいいかどうかまではチェックポイントには入っていなかったのです)
そして3ヶ月後購入登記をするためにだけまたこちらにやって来てトンボ帰り、その後夏の終わりにバカンスを兼ねて様子見にやって来て滞在した際、
「・・・・ん~っ」
って程までに上の階の住人の物音が響くのに気が付きました。
こんなだったの? ・・・・しかし見るからにパリに多い老朽化一歩手前の古い建物ならまだしも、こんな大きくて頑丈な感じの建物が!?
こんなだったら日本の賃貸用安アパートとほとんど変わりありません。
しかし駅からも徒歩数分、街の中心までも10分も歩けばOK、ベランダからの眺め最高、それになによりもう購入してしまったのでそんなに簡単に売れません。賃貸なら契約止めると、それでおしまいなのですが。
それで4、5年かけて少しずつキッチン、バスルーム、それから天井と隣との壁の防音工事を行い、作り付けのワードローブも作ってなんとかきれいなアパートに変身させて去年末に引っ越して来たのでありますが・・・。引越しの後もミニ改造工事を十何回も行いました。
手間かかったんだよね、本当。
周囲環境が変化
実は6年前に比較すると周囲の環境が悪化しているのです。外枠としては建物のある区域はまだ上でも下でもない中間の雰囲気ですが、同じエレベータを利用するこの棟の住人の顔ぶれが特定の人種が増える方向に向かう途中のように見受けられ、これは直感でもわかります。
建築後まもなくは自分で住んでいる持ち主が100%だったのに50年経った今ではかなりの部分が賃貸アパートの集団になっています。
地方はパリと違って借り主市場なので空室にしておくよりは、の判断でとんでもない人達に貸す大家も多いようです。
(言っているのは何も肌の色という意味ではないのですが)この文章を読んでいる人達の中には人種差別、と非難される人も居るかも知れません。が、フランス、それもパリなど大都市に住んでいられる人達は同じ問題に接している場合も多く理解していただけると思います。
さらにこのアパートの建物のすぐ隣に売りに出されていた空き家があったのですがボロボロで買い手が付かず、とうとう市が取り壊して低所得者用住宅を建てることになって夏ごろから工事が始まります。そうなるとます
ます環境的にモンダイ有りの住人が周囲に増加することが簡単に予想されるので、もう決心することに。
そこでとりあえず来月早々不動産業の営業マンに販売価格見積もりに来てもらうことになったのです。
片付けて置いた方が・・・と、今ペンキの汚れ落としなど少しでもきれいに見えるように努力の真っ最中。
ああ、引っ越して半年も経ってないのになんでこんなの?
この記事を書いている今、部屋の外のベランダからは相変わらず素敵な夜景が。この眺めを楽しめるも後どのぐらいになるのかな?
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