コロナ第二波到達は確実 

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Covid-19にはバカンスは無かった・・・

新コロナの感染者は夏のバカンスシーズンが終わる頃からまた増え始め、ついにマルセイユ(およびその北のエクサン・プロバンス)が危険地帯(Zone d’alerte maximale)指定されるまでになっています。現在全国では1000人近い患者が集中治療室に入っているということで、このまま行けば3月4月の状態の再現になる、と危惧されています。

近隣諸国でも例えばスペインはマドリッド南部が再度短期ロックダウンに入らざるを得なくなったり、イギリスやオランダでも規制強化が始まりました。

フランス全土でも人口が少ない田舎を除き、注意地域・警報地域が半分以上を占めるようになって、昨日の9月23日に今週末~来週頭からの規制強化が発表されました。
これも夏に「バカンスだ!」と浮かれて社会的距離やマスク着用を守らなかったり、大人数でパーティーを開きまくったりした結果でしょう。ウイルスには人間と違ってバカンスなど無いのはもちろんですが、みんなの頭からはそれがごっそり抜け落ちていたのですね。

長距離の旅行やホテル、レストラン解禁、海辺での日光浴や海水浴OK,等などで、「コロナはもう終了同然」と遊びに来て羽目を外した人々がマスク無しで至近距離で群れ合ったりした結果がこれです。
列車など公共交通機関や商店でのマスク着用義務も、単なる<儀式>に過ぎないのでそこから出た途端のずらしマスク着用姿や外したマスクのゴムを腕に付けてブレスレットにして闊歩する<オシャレ>も日常的に目にしています。

もちろん経済を回すためには飲食業や娯楽関連業を閉めたままにしてしまうことは出来ないのですが、人間というのはつくづく学習できない動物です。

もう始まっているのですが9月~10月に延期されたパリの全仏オープンテニスも観戦入場者数を大幅に減少せざるをえなくなりました。観戦に来て感染したら大変ですからね。観客を入れての試合は27日の日曜からですが、さて、でもチケットはすでに販売済のはず・・・・・・?

9月23日現在のフランスの感染アラート分け地図

これは23日発表されたいわゆる新型コロナの拡散状況図です。赤丸は大都市や大きな大学があるような人口が多い街で占められています。やはり人が密集している状態を作ることが危険であることを物語っています。

ピンクが「注意報」赤丸が「警報」濃い赤が「危険地帯」、薄いグレーは今の所は様子見

大体の規制内容

  • 全体の0.05%が感染者
  • 30人以上の集まりを禁止

11の警報都市(地域)は、
パリ(およびその周辺)、リール、トゥルーズ、サンテチエンヌ、レンヌ、ルーアン、グルノーブル、リヨン、モンプリエ、ボルドー、ニース
また、危険地帯は、マルセイユ(及びエクサン・プロバンス)
になっていますが、もしかして今後追加されるかも知れません。

ロックダウン終了後、9月からEU以外からもほぼ自由に観光などで来れるようなことが言われていましたが、やはりこの状態になりました。この区分より先に進んだ段階として緊急事態の区分があるのですが幸い今は(まだ)ありません。

レストランは『おひとりさま』利用なら安全かも

飲食業ばかりやり玉に挙がっていると、批判もありますが実際レストランでの会食がかなり危険であることは確かです。アメリカでの調査で感染者の過去の行動ルートを調べたところやはりたくさんの人と共に会食をしてしまった人が多かったという結果が出ています。
最低30分は無防備で口を開けて食べたり飲んだりしゃべったりなので、当然と言えば当然です。これでは感染者の呼気を至近距離で吸い込む危険にさらされてしまいます。

・・・それでは1人での飲食店利用はどうなのでしょう? ソロめしなので会話はマスクをしたウェイターとだけ、おしゃべり無しで静かに飲食。
日本では昔は1人でレストランに入るのはかなり勇気が行ったものですが、近年は店にもよりますが「おひとりさま歓迎」として積極的に宣伝している店もたくさんあります。
またフランスではテーブルの専有数から見ると1人の客は採算が合いにくいので時には嫌な顔もされますが、結構1人でも気軽に入って食事しています。これは日本の一般的なレストランでは見られない光景です。

こんなソロめしのお客さんにお席を提供しているレストランが、

それではこのご時世なので店全体をおひとりさまスペースにします

になったらどうでしょうね?

でもワイワイ騒ぎながらにぎやかに食べるのが好きな若者からは不評で流行らないでしょうねえ・・・。

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