もう鳩なんか友達じゃない!

今日は前回の続きです。

引越しが決まって・・、といいますかアパート契約後に早速しなければいけなかった事は、

掃除と床の張替え

でした。

なにせ古いのはいたし方ないのです。
しかし8年前に前のオーナーが「投資」目的で購入し若干の手入れをしただけで賃貸にしたのですが、借り手の女子学生2名、とても女の子とは思えないほど使い方が汚かったらしいです。
そして彼女らが出て行った(あるいは出て行ってもらった?)後、住む人も無いまま数年放置されていたのですから、埃等が溜まり放題になっているはずでした。

細かいところまではとてもエージェントに案内された際には見れないです、窓の大きさや部屋の広さ、間取りなどを見るだけで精一杯、掃除すれば解決する汚れの程度までは確認出来ません。

目次

賃貸料不払いの借家人は追い出す

しかし、アパート見学の際デュプレックスの階段の上がり口と寝室にある窓の2つともにガラスのすぐ外になんと鳩の巣があった事はしっかり見てしまっていたので、契約締結後最初に行うのはこの掃除だとは夏の間ずっと覚悟していました。

巣があっても子鳩はいなく空でしたが不潔でとてもそのままには出来ませんですよね、2つ巣があるということは鳩のカップルが二組入居していたという事です、家賃不払いのタダ住まい、こんな連中は「追い出す」、の一言ですわ。

その他も含めて全体の作業計画の為に契約の翌日の午後にアパートの内部を一度見に行ったのですが、不動産屋のネット広告の写真ではちゃんと閉まっていた雨戸が、開いていてそこに鳩が巣を作っていたのです。

見学の時、鳩の巣があるのにエージェントの女性も度肝を抜いた様でしたが「あら、鳩がいたのね」でおしまい。んもう、なにせ格安値下げ物件ですから。

この長い売り出し期間の間たぶん誰かがアパート見学の際、雨戸を開けて採光状況を見せてそのまま雨戸を半分開放したままに放置したために鳩が安全な場所だと喜んで巣を作り、ついでに友達カップルも連れて来たのでは?と推測しています。

鳩の巣掃除の手順

実は購入約束契約(compromis de vente)の後、本契約までは最低2ヶ月から3ヶ月は間が空くのでその夏の間に鳩の巣駆除の方法をいろいろと検索して研究していました。

「鳩の掃除は私がやるから、床の張替えはお願いね」と、自然に私がやる事に持ってゆきました。なにせダンナに任せると、掃除はしたものの荒療治で汚れた物の始末も中途半端な方法でやるのではとの恐れがあったので・・・。鳥の排泄物、特に野生の鳥の物にはどんな菌が繁殖しているのかわかりません。

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ネットで調べた後自分なりにアレンジした方法は

1. スプレー式のjavel(ブリーチ)入り洗剤で巣(および付随している鳩の排泄物)を濡らして汚れの粉が飛ばない様にする。巣は大体において雨の当たらない「安全な」場所に作られるので乾燥しています。

2. 捨ててもいいボロ布を約30cm角に切ったもので湿らせた鳩の巣(殆ど藁で出来てます)と回りについた汚いものドモを掴み取り、用意したビニールゴミ袋に即入れる。ボロ布は適宜取替えるのでたくさん用意する。

3. 2の作業を何度か繰り返し、こびりついた汚れ以外は取り除いたところで残りの汚れの擦り落とし作業に入る。

4. 大きなドライバーや金属性のヘラをボロ布で巻いて汚れをこそげとる。今度は適宜アルコール酢(ピクルスなどを作る時にも使う食用になる酢です。スーパーではいつも酢が並んでいる棚の下の方に置いてあります。または清掃用に販売している濃いめの酢でも)をスプレーで振りかけながら気長に取り除く。

5. 汚れを全部落としたら、全体に酢を振りかけて磨きます。  

窓の外の掃除なので窓が開けっ放しの状態になるため、有毒ガスが発生したとしてもすぐ外の空気に混ざってしまうので危険はありません。もし心配なら、面倒ですがブリーチで汚れをこそげ取った後酢の代わりに水を使い、5.の最後の仕上げに酢を振りかけてもう一度磨きます。

もうやりたくないし、鳩は見るのも嫌

2つの巣を徹底的に取り除いて窓の外の消毒と汚れ落としが一応終わるまで2時間ぐらいかかりました。

ネットでのアドバイスから鳩の汚れ吸い込み防止としてマスクをかけ、昔日本に一時帰国した際ホテルのアメニティでもらったシャワーキャップまで付けてもちろん使い捨ての毛染めや園芸作業に使うゴム手袋を嵌めてましたが、9月下旬の当地はまだまだ暑くて汗だくだくになってしまいました。

精神的にもどっと疲れた、もう二度とやりたくはないです。

それからしばらくは掃除の時の情景にうなされました、トラウマです。もう鳩など見たくもないですが、なにせあっちこっちに居ますよね。見るしかないです、それも毎日。

パリ時代最後の2年間の昼休みは会社の建物から少しでも離れたくて(ストレスが溜まる一方なので)幸いパリの美しい観光地エリアには徒歩で行ける環境、大雨の日以外は毎日主にシャンゼリゼ公園等を散歩してました。鳩が居たらパンを投げてやったりしてたぐらいで<友達>の仲だったのですが・・・。それもおしまい、

というかこの街の鳩はもう糞食らえですわ。

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