先日から南仏東海岸(こちらで勝手に命名しましたが、要はニースやサン・トロペ等のマルセイユ以東の日本人にとっての<南仏>をイメージする地域のことです)を中心にリヨンあたりまで猛暑の状態が続いていましたが、昨日からとうとうここにも熱波が到着。明日までは極暑状態とのことです、暑ーい。
だからといってすぐにひやむぎと言う訳には行きません。ひやむぎまがいの麺は現在ではここフランスでもBioショップにゆけばありますが、この暑い中を買いに走る気にもなりません。
それで、昨日の夕食はパリに居た時週末に何度か作ってみた手作りのうどん”手打ちうどん”のうどんサラダで若干の涼を呼んでみました。
爽やかです!暑すぎなので温かい品は皆無でも何ら胃腸には響きません。
これは前に クックドウを見て作ったのですが、小麦粉と水と塩だけで世界どこででも手に入る材料で出来るのがすごいです。ちょっと手間はかかりますが・・・・。
鮭とマス(鱒)
ちなみにその前日はスモークサーモンならぬスモークマスで、マス丼に。
すし飯仕立てでこれもサッパリものの一品でした。わざわざ米酢など使わず、りんご酢を使いますが、どうせプロの日本料理じゃないので別に問題ありません。鮭では無くマスを使うのは価格が鮭より安いのと、変に脂ぎっていないからです。
実を言うとN国産の鮭は一般養殖だと成長促進剤など入った餌が、またオーガニック餌だとどうやら環境中の汚染が混ざったものを与えてしまっているらしいというもっぱらの噂なので購入意欲が失せました。
汚染は特に白い脂肪分に貯まるそうですよ。鮭の切り身で白い筋が層になっている、あそこです。
フランスで売っている鮭は養殖で鮮魚もスモークサーモンも大多数がN国産なので困りましたが、マスは味はほぼ同じで脂も少なくサッパリしているのでこちらに切り替えてから何年にもなります。
マスも養殖ものですがフランス産がほぼ100%です。つまるところ一応国内産を消費してフランスの生産者を応援しています。 😎
パエリアは夏向きだと思います
さて今日の本当の話題はパエリアとイワシでした。どちらも一年中食べるものですが、特に夏はイワシのバーベキューや塩焼きが最高です!バーゲキューが出来るお庭が無くても塩焼きは夏は周囲の住環境が許せば窓を開けてバンバン焼けますよね。
イワシは地中海産が本当は美味しいのですが、バーベキューや塩焼きにするには小さめ過ぎてよろしくない(アミから落っこちます)ので大西洋産。大西洋イワシはパリでも手に入りますよね、そう言えば。缶詰のイワシは業者はほぼ大西洋岸に集中しているのでやはり大西洋イワシです。
パリのアパートはボロながらも小さな小さなテラスがあったので晴天の日を選んでそこで焼いていました。こちらの夏は雨はほとんど降りませんので風が強くない日なら窓を開けていても大丈夫です。
焼く時は台所の窓全開。うーん、冷めると不味いので焼けたら即お皿に!
ちなみにイワシは犬にもお勧め!オメガ3が豊富なので犬のアンチエイジングにも。背骨以外の小骨はあげてもOKです。
ただし犬用には塩はほとんど使わないことですね。
そして・・・、今日のヒロインはパエリア(女性名詞ですのでヒロインです)!
スペインに居た頃、初めの数ヶ月はお金持ちの子女が通う学校の学生寮に居候していましたが、そこの食堂は日曜日のお昼は必ずパエリア、それでまたウィークデイのランチもパエリアが多く、(要するに慣れれば作るの簡単なのですよね、食堂担当が手抜きしてたんだ)みっちり<この味>を仕込まれました。
当時は自分で作ることも無かったのですが、外食で覚えたこの味、日本帰国後は当時材料のサフラン等が手に入れにくかったのでしばらくは忘れていました。
それがフランスに来て結構簡単にスーパーで手に入る、 ”パエリアの素” を発見。
今やネット通販で日本でも手に入れることが出来る様ですね。
これはサフランに様々なスパイスを組み合わせて粉末状にしてあり、
「これさえ入れれば本場の味を出せる」
代物です。フランスのメーカーからも出ていますが絶対にスペイン製がお勧めです。
後はムール貝があれば最高!これは事前に貝殻の外側をプティナイフ等でこすったり髭みたいなのを取り除いて掃除する必要があります。多めに買って別に白ワインで蒸し煮にし、最後に上に載せます。蒸し汁を少し入れても美味しいです。
見てくれは今日のトップ画像が出来上がり見本です。
作り方はクックドウ等でも載っているとは思いますが、やはり夏にたくさん手に入る赤や黄色のピーマンを入れると香りも違います。買ったものの熟れすぎてしまったトマトを刻んで入れるのもなかなかの隠し味。
いつもはチキンで作るのですが、たまに魚のタラ(cabillaud)の切り身でも結構なお味。
もっと高価ですがあんこうの尻尾でも合うと思います。
¡Buen provecho!
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