今日は珍しくも観光ブログになります。
今週末から来週の月曜にかけては復活祭でヨーロッパ中が休暇モードになっています。フランスでは月曜だけが復活祭の祭日になっていますがスペインではもう木曜あたりから連休になっていて学校も休暇になっていた事を毎年思い出します。
さてここスペイン国境の地方では、カタルーニャの宗教(カトリック)の伝統として復活祭の金曜には聖週間(SEMAINE SAINTE)の行列(PROCESSION)が行われます。といってもペルピニャンともう2つの街の計三箇所で見ることが出来るだけでどの街でもやっているというのではありません。
LA SANCH(ラ・サンク)というこの行事、1416年に始まったので今年は600周年とのこと、とにかく歩いて見に行ける距離なので午後3時半ごろからぶらりと旧市街の中心まで。
黒装束の男達
モノプリの並びの通りを通るとの事前情報を元に、15時40分過ぎに到着、追っかけはしないことにしているのでここで待っていると、観光客や地元の常連さんたちが徐々に集まりだしました。
ここから少し行ったところにあるカテドラルで行列隊とともにミサを行っているのが建物に取り付けられたスピーカーから聞こえるのですが、先日のブリュッセルのテロについても言及、ご時勢です・・・。
ミサが終わったようで、やっとこっちに来るのね。
以前写真では見たことはあるのですが、黒装束で頭からすっぽり三角の被り物を被り、目だけ穴から出した男性達がキリストの像やその他の像などを持って(わかりやすく言えば山車みたいなものと形容できるでしょうか・・)
ゆっくり行進してゆきます。パリなどと違って混雑のあまり人の頭で見えない、というイヤーな目にもあいません。
そして、女性と子供達も・・・。彼らは黒い三角ずきんは被ってはいません。女性は皆黒いベールや黒い上下+靴。そしてもちろんパンツスタイルはゼロ。
女性も時に山車を支えて歩いていますがおそらくそれほど重くないものなのでしょう。
中にとても可憐で可愛らしい女の子が居ました。小学校上級に近い年頃でしょうか。でも女性や子供達はやはり顔を写すのは避けてあまり正面からは撮りませんでしたので写真には撮ってません。
この行列はペルピニャンというよりも周囲の小さな市町村からの参加も多く子供たちも街の子と違ってすれてない感じでみんな本当に可愛らしいです。
結構長い行列が通り過ぎるには大体半時間程かかりました。追っかけをしてもしかたないのでこれで帰路に。もとより追っかけする人もあまりいないようで・・・。
今年の金曜サントは曇り空だったので見物客も冬装束でした。
参加者としてはお天気だと20度以上になる年もあって午後2、3時間この格好はきついだろうと思います。曇りでかえって良かったのかな。
フランスではスペインの影響が色濃いここカタルーニャ地方だけで行われるこの覆面行列、日本人で現物を見たことがある人はあまり居ないと思います。
スペインのセマナ・サンタ
同じ聖週間、スペインではSEMANA SANTA(セマナ・サンタ)と言うのですがこんな形での行列は国中あちこちで行われています。実はLA SANCHとよく似た行列はバルセロナの近隣、タラゴナでも見たことがあります。
日本ではセビリアの聖週間が有名で、これなら聞いたことがある人も多いでしょうね。
色彩や衣装、山車はペルピニャンとは違い、みな華やかでかなりお金がかかっているようです。国民性の差もあると思われますが観光客誘致に行政からの寄付とか補助もあるのでしょうか。
個人的にはスペインのコルドバのメスキータカテドラルでのセマナ・サンタも見ものだと思います。
なにせムスリム建築の真ん中で行われるミサと装束。
昔一度訪れた時はたまたま日曜ミサの真っ最中でこのミスマッチ感はやたらすごかったのですが、これがセマナ・サンタならもっと迫力ありそう。
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