ブーツを舐めるのがフランス流

どうも納得いかない・・・・。

先週一週間が終わる頃、同僚のK実が浮かない顔。とくに午後4時を過ぎて会議室で彼女のグループが全員集まって「ミーティング」をした後に顕著になっていた。

なんだろう・・・。

彼女は昨年入社以来1年間同じ部署で机を並べていたが、その後隣の部署の一人が産休に入ることからいきなり「強制異動」に。

・・・産休なら何ヶ月も前に居なくなる事がわかっていたはずなのに?
人手の手配ミス?いえいえ、予算が無いので代わりの人を採用出来ないのです。

そのためにまだ一応新人とも言える彼女に白羽の矢が立ったのでした。

異動先がまだやり易い職場だったらいいのですが、ボスが超変人で自覚の無いワンマン、しかもえこひいきで産休中の彼女の大ファン。
何かと引き合いに出して比較されるのでうんざりするとか。

隣で見ていてもオカシナ男、
聞けばがつくほどケチだそうで。
彼については他にも変なうわさはあるけどここでは取り扱いません。

目次

ゴマすり

しかし上記のようなモンダイは何かにつけても聞いていたことで言っては悪いけど私の中では「恒常化」していたのです。、

だけどその日は何かが違っていた・・・!

会議室では何をやってたかは知らないが皆1時間弱で出てきて後はシコシコ普通にパソコン叩いたり、いつもと同じ。

・・・・・と、メールが。

「きょうはあの▲さん(=ボス)のお誕生日とやらで隣のα代さんからメールが来たの。
文面は、

家の近くでバースディケーキ買ってきたから3時から会議室に▲さんを読んでびっくりバースディーを始めまーす。このケーキ、おいしいと評判のパティスリーで 買ったのだけど20ユーロ(=円安の今は約2800円弱)もしたのでお財布が痛い のです。
K実さんとβ子さん(K実と同じ部署のもう一人の同僚)2人でご自分の部分出して払っていただけますか。

なんで人が勝手に買ってきたケーキの御代を出さないといけないの?

うーん、これには驚きと同時にあきれました。

相談も無しに勝手に買ってきたモノの代金まで持たされ、仕事に関係ないパーティなんてやらなきゃいけないK実が本当に哀れになった。

実際フランスでは誕生日は当人がみんなにおごるのが習慣なので、これは本当に日本的馬鹿騒ぎであった。

α子は頭があまり良くないようであるが、ゴマすりだけは得意だったのか。もうつくづくげっそりしたついでに、帰宅後ゴマすりは仏語でなんていうのか調べてみたのです。

   英語と日本語とはなんとなく雰囲気が似ている表現

まずゴマすりを英語の同じようなくだけた表現で言うと

apple-polisher 

というらしいです。りんご磨き、ということですか。

ゴマすりと似た雰囲気がありますね。イギリス人と日本人の感覚には似たところもあるのでしょうか。

   しかしフランス語では、なんと

lêche-bottes、ブーツ舐め、と言うのでした。

はー、へつらってブーツを舐めて這いつくばる、そんな感じですか。
なんとも厳しいやり方、文字通りのしぐさをここまでやる人は居ないですよね、そういえば犬でも素足は舐めてくれるけどでもブーツは舐めませんよね。

お、そ、れ、いりました・・・・・

・・・・あっそうか、α子はこんなことやってたのか・・・・・。

とんだことから仏語(それに英語)の表現をひとつ憶えることが出来ました。

しかしその前段階にはかなりアタマに来る必要があったのです。なんだかね・・・。

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