コロナウイルス(Covid-19)の拡散・3月第一週 

先月半ば過ぎからコロナウイルスの危険が近寄ってきたフランス、隣国のイタリアが大変な状態でついに全国的に人々の移動制限がかかりました。8日に北の14県の封鎖を発表直後、南イタリアの実家などへ帰る人達が最後の列車に飛び込むところが報道されていましたが、到着したそこでも外出規制とかになっているんですよね。
イタリアの感染の発端はいろいろに語られていますが、おそらくは最初の元は数人の中国から来た人たちあるいは中国から戻ってきた人たちからの感染でしょう。北イタリアには中国系の移住者も特に近年増えていると聞きますが、観光客あるいは仕事がらみ等で中国と接触の多いイタリア人かもしれません。感染者の膨大な数が気になるのですが、検査対象の母数が知りたいところです。またイタリアの医療システムはここ数年財政的な理由で病院、医療従事者、ひいては医療機器の数が大幅に減っていたところに今回の膨大な患者です、他の通常の治療にも手が回らなくなっているそうです。

しかし、フランスとの国境、マントンではなんとフランス⇔イタリアのルートは規制されていないようで・・・穴だらけですよ、これ。

Source: france2

 

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フランスはあの2月26日から・・

フランスでも感染の拡散が進んでいます。
あの日本の現代史上の大事件、2・26事件のあった日、パリからさほど離れていないオワーズ県で60歳の中学校教員が突然容態悪化し救急車で運ばれた後死亡、コロナウイルス感染が確認されたことから国中で半ばパニックに近いほど騒がれるようになりました。何でもこの先生は2週間前から学校は病欠していたようですが、急変しての死亡、そしてイタリアや中国とも関連の無い人であったので感染経路不明、同じ地域の軍隊勤務55歳の男性も重体で入院、ということで毎日のニュースでも国内のコロナ関連でほぼ半分を占めることになりました。
ただしオワーズ県にはLCCのイタリア便がデイリーに多数発着する空港があり、そこから漏れ出ていた可能性も考えられますが、一応空港のそばともいえない町での感染なので、これは個人的な推測の範囲内とします。

また3月に入ったころ、アルザス地方のオ・ラン県 ミュルーズで2月下旬に行われていたキリスト教の新興宗派の集会で各地から教会に集まって参加していた大勢の人々に次々に感染の事実が発覚、オワーズ県と並んでここも大感染地帯ということになったのですが、ウイルスを持ち帰ってしまった人達から他の地方にも感染者が発生、その前のサボワ地方のイギリス人スキーバカンス旅行者が発病した時以上に大騒ぎ、ついにステージ2が宣告されました。

Source: Google Street View 集会が行われた教会。

 

 

 

 

 

 

 

 



下は確認された感染者の数と分布地図です。

首都パリでは国会議員とその関係者、大臣らが次々と感染

この週末ごろから国会議員とその関係者にも感染者が出ました。国会議員は問題のオ・ラン県選出68歳、重体と報道されました。その他4人にも感染があったとの報道ですが詳しくはないので様子がわかりません。
また今日10日の火曜になってリエステ文化相が感染を報告、症状は軽いので自宅でテレワークするとの報道。ベルベ法務大臣も微熱があり、検査結果待ちであるとのことです。←陰性ということでした。

そしてエリゼ宮の大統領事務局のディレクターも感染、大事を取って自宅待機になりました。感染防止に彼の触れた事務机や周辺の消毒作業が行われたとのことです。・・・・政府内にもぐっと危機感が強まった日でした。

個人的な見解を言うと2月以降もパリには数は減ったものの相変わらず外国からの観光客や商用での来訪者が多いし、テレワークも行われているものの基本的にはいつもと同じ生活、大きな駅や街中心部も相変わらず人が多いはずなのでウイルスの持ち込みと感染は避けられないのではないでしょうか。アメリカみたいに地下鉄の駅を消毒しまくっていることも無いはずだし、手洗いと消毒ジェルだけで防御って言っても効果には限界があります。(マスクは現在医療従事者と医師の処方箋をもらった人でないと購入できないようになっています)
・・・これじゃ1週間、10日後はどうなるのでしょう。局地的にもイタリアと同じことをすることになるのではないでしょうか。

イタリアといえばテレビのニュースで今日のローマ市内の様子を見ました。観光スポットのトレビの泉にほとんど人影は見られず、街を歩いている人もぽつりぽつり。店に入店するには一度に入れる人数を制限していたり、薬局では入るなり消毒ジェル利用を勧めていたり、警察のパトロールとチェックが頻繁に行われている様子、とても現実とは思えずまるで映画を観ているような気分になりました。

ここ田舎都市はまだ安全

わたしの住んでいる県ではまだ具体的な感染者はいません。上記の地図では真っ白になっています。これが来週の今頃はどうなるのかまだまだ不安です。

とにかく頻繁に手を洗う、できれば70度以上のアルコールでドアノブや台所のカウンター、水道蛇口、マウス、キーボード、それからWCを定期的に消毒することにしています。そして人が多い華やかなところには行かないようにしています・・・。とはいってもこの田舎ではそんな場所は無いと言い切ることもできるのですが。
(ブログタイトルの通り、セミひきこもりの本領を発揮、ですね。)

また、無防備で無知であると推測される流れ者のSDF(定住住居を持たない人達)が集まるところや近くには寄らないようにしています。彼らはウイルス感染者の多い地方から流れて来て徘徊しているのかも知れないしコロナの情報も得てなく何も対策していないはずで無症状でも保菌者である可能性大、危険です。

当地は田舎都市なのでいまだに人々はのんびり、わたしは旅行者には見えないのかアジアいじめにも会うことはないのですが、感染対策に無防備な人がいてそこからもらってしまうのでは、と思うと怖いですね。

 

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