9月に入って休暇シーズンも一応終わって、ここ南フランスでも街にいつもの人影が戻ってきました。
休暇シーズンの8月に1週間夫婦でパリ旅行をしました。ここからパリまでは800kmほどあって、ちょっとどころかかなり遠いのですが、これまでコロナのせいで出かけるのは躊躇、2年ぶりで泊りがけのバカンスです。久しぶりのパリ、以前実際に生活していた土地なので知っている場所ばかりなのですが、やはりパリは見て歩くだけでもじゅうぶん絵になる風景が楽しめます。
これは社員として働いていた時にわかって実感したのですが、実は7月後半から8月下旬までのパリは、ビジネス需要がぐっと減るので割安になっているホテルもあります。探せば通常よりもかなり割引いた料金で予約できる場合もあって結構オトクなんですよ。
帰宅後どっと倦怠感が・・・。
さて、1週間目の午後、帰宅して荷物の整理もそこそこに、ちょっと近所のパン屋に買い物に行きました。フランスの北半分は今年の猛暑にもかかわらず8月の後半は若干涼しめになって観光も楽しめましたが、ここは相変わらず夏本番がまだ続いてました。
パリでは普通の長いジーンズでも平気だったのに、ここでは帰ったら汗みどろになったのでさっとシャワーを浴び、くつろぎ着に着替えたらなんだか全身がだる~くなり、頭がほわ~んとなって、椅子に倒れ込むようにして座ったまま、スーツケースの中身の片付けもできない状態になってしまいました。
これは、何?
きっと旅行であちこち歩き回ったから、疲れが出てきたんだな。
明日ごろには治るかな。
と、思っていたらそのまま5日間、下に書いたような状態が続きました・・・・。
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熱は無いのですが、半端ない倦怠感で力が出ない、メンタル面では頭の中に霧がかかったようなブレインフォッグ状態で、説明することが難しいのですが何をやっても薄衣を通したような手応え、後になって思い返してみるとこの間の出来事の記憶があんまりありません。仕事も一応やってたのですが、めんどくさい処理のものは断ったりしてました。(結構損でしたけどできなかった)
さらには一時喉が痛んで、ほんの一瞬ですが両肺の上の方、首と胴体の接点あたりが痛んだり、何もやっていないのに左手の親指の付け根が酷使したように痛んで物が持てなくて、こちらの方は倦怠感が一応抜けた10日後ぐらいまで続きました。
ただ、歩くとなんとなく治るんですね。それで旅行のあいだに平均15000歩/日以上も歩いてたのには程遠いのですが、毎日5000歩ぐらい歩く運動だけはやっていました。
2人そろってコロナになってしまっていた
大体1週間弱で普通の状態に戻ったので、
やっぱり疲れが出たんだな、毎日あちこち出歩いていたから
と思っていました。
しかしその翌日、今度はダンナが、
うーん、調子悪い悪い悪い、最低。何だかおかしい
私よりも虚弱体質で高血圧の薬常用、痛風やアレルギーも起こしやすい人間なのでいつもの愚痴かと思っていたら、そうではなく、体温測ると38度台の熱がありました。
なあに?これ・・・まさか新たな疾患? と気になってたら翌日熱は平熱に戻ったのに「喉が異様に痛い、だるくて力が出ない、医者行ってくる」、とかかりつけ医に予約電話。急患症状なので翌々日に予約が取れて受診、症状を言うとなんとPCR検査をしてくれたそうで、結果陽性。(念のため医者にはマスクして行って正解でした。)
えっ、Covid-19!!!
そうでした。ダンナはとうとう感染者に。
まてよ、それじゃ先週の私の状態は・・・・まさかコロナ!!!??(・・・私が移しちゃったのか??ゴメン)
そういえば、ブレインフォッグ状態はこれほどひどくないにせよワクチン後にもありました。それに上に書いたような症状、頭がぼんやりしたり、倦怠感や喉の痛みとかコロナの症状にもあります。きっと私たちはどこかでCovid-19に感染していたのでしょう。
なにせ外国人が大多数のあちこちから来たノーマスクの観光客とかと至近距離してましたものね・・・。地下鉄やバスでも私は最初マスクしていましたが、乗客の99%ノーマスクなので暑いこともあってそのうち止めていました。
幸い10日ほどで両人とも症状は収まりましたが、その後もなんだか調子の悪い日がランダムにあります。コロナの予後ってこんなのが多いそうですね。調子が悪いからと運動しないと余計に悪くなるそうですので適宜に外出して歩くようにしています。
ウィズ・コロナの時代
しかし、ダンナのかかりつけ医(70歳過ぎてますが)も8月にパリにバカンスに行ったようですが、その前の7月に(つまり当地で感染)コロナに罹ったとのことでした!
そしてさらにはクリーニング屋の店主、散髪屋、銀行の担当、薬局の主人、その他芋づる式に既に感染・発症した人々を知る所となりました。あちこちで似た話を聞くので、おそらく私たちだけではなく他の人、他の街や地域でも同じようなのかもしれません。
ただ、皆症状の深刻さに凸凹はあるものの、(中には脚がガクガクになって歩行が困難になった、両手が裏表とも真っ白になった、というような症状もあったらしいです)入院するまでには行かず一定期間のうちに回復したケースばかりです。レアケースで50歳代で死亡した人があったそうですが、ほぼ全員一過性で一応治っています。
私たちの範囲内での狭い世界での見聞きでもこれだけなので、やはり一般的には大多数の人々が気づく・気づかないに関わらず、感染済みなのではないでしょうか。いよいよ『ウィズコロナ』という文言がぴったりになってきた感があります。
そして今日は『今、また感染数が増え始めていて第8波が来るか?』、とニュースで言っていました。でももうロックダウンはもちろん、飲食店でのワクチンパス掲示とかは行わないで、マスク・ワクチン奨励の一般のインフルエンザ並みの対応にするのだと思います。もしかして公共交通機関などでのマスク義務は復活するかもしれません。
ブースター接種は相変わらず推奨されていますので、私も3ヶ月経った年末ごろに一年ぶりにワクチン接種することを考えています。ああ、願わくばこの症状緩和と後遺症状が出にくくする特効薬が出ますように。
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