Micro(auto)-entrepreneurとCFE(会社の不動産税)

税金サイトのプロアカウント有効化コード受領

今日は12月に入ったこともあってCFEの支払いが気になります。

この記事で扱っているCFEは、下に書いてあるようにCotisation Foncière des Entreprisesであって、centre de formalités des entreprises (CFE)とは違います。同じCFEという略語ですが、このcentre de formalités des entreprisesは会社の登録住所を管轄する役所で、平たく言えばURSSAFのことです。

この記事ではCFEという年1回支払う税金についてお話します。略すれば同じCFEになる上のcentreナントカというのと混同してしまうので気をつけましょう。

この税金、CFE(Cotisation Foncière des Entreprises)とは会社のある場所(立地場所&面積)と売上実績から算出される、どんな小さな会社でも設立2年目から年末に支払うことになる住民税(マクロン政権によって段階的に廃止されつつありますが)のような税金です。
どんな小さな会社でも支払い義務があるので、当然micro-entrepriseも対象で起業の翌年の12月から毎年支払うことになります。
CVAEと混同する人もあるようですが、micro-entrepriseにはこれは該当しません。

そして、支払いはネット上だけになっていて、税金サイトにプロアカウントを作成して、ここに登録した銀行口座からの引き落としになります。小切手では支払うことができませんし、カードで支払うこともできないようです。紙の請求書も来ないはずです。

実はこれについては年1回の話なのでついつい見落としてしまいがちです。わたしも11月ごろまでなーんにも考えてませんでした。それで慌てて支払いが引き落としできるように手続きをしたのですが期日に引き落とし処理が果たしてうまくできるかどうかはまだわかりません。もしダメで支払いが遅れても若干の追徴金加算がされるぐらいで済むかと思いますが、ドキドキです。

それでこれはわたしの体験談になりますが、これからmicro(auto)-entrepreneurとして起業される人には参考になると思います。

目次

12月に申告書が来る

去年起業したのですが、去年の12月に入って一週間ぐらいの頃、郵送でCFEの基盤を作るための申告用紙が届きました。
この申告用紙はネットからもダウンロードできるのですが、通常は郵送されてきます。これに記入をして12月31日の消印有効で地域の税務署に返送します。わたしはぎりぎり12月30日に出したので念のため受領証明無しの書留にしました。何か言ってきたらこれで出した日付が証明できるからです。

記入方法はこちらが詳しいです。(仏語)

上の説明リンクを運営しているShineというネオバンクは元はmicro(auto)-entrepreneurの人たち専門の銀行で、スマホアプリのみ対応でしたが、現在はPCバージョンもでき、micro以外の小さな会社用のアカウントも提供しています。micro(auto)-entrepreneur用のベーシックアカウントの使用料金はは月々4ユーロ未満で済むのでもしも現在使っているING Directの普通口座( compte courant )がいよいよ会社用アカウントを閉め出すとなったら、または売上が年間10000ユーロを越えたらここに口座を開こうとも考えています。

自宅を仕事場にしている人は面積をどのように記入したものかと迷うはずですが、わたしもそうですが特にお客様を迎えるスペースなど必要としないような仕事の場合、最低の数値の1平方メートルとしておきます。本当に机だけのスペースだということです。

たとえ広~いお家に住んでいる人でも「100平方メートル」などと記入しないことです!

初年度は本当にこれだけでおしまいでした。

税金サイトにPROアカウント(espace professionnel)を開設

今年11月になってからどこからかURSSAFのプラットフォームサイトに登録しているメールアドレスに

CFEその他の支払いに備えるため早くプロアカウントを作成せよ

というメールが送られて来ました。

よく見ると、税務署からのメールです。あっそう言えばプロアカウントを開かねば。
実は一度手続きしたのですが、アクチベーションコードが送られて来なかったため、中断してました。その後、通常はなんの不都合も無いのですっかり忘却の彼方にありました。
なんでも問題とかがあって再度手続きをするには60日だか70日だか、間を置かなければ入力したメルアドなどが残っていて消えていないため手続きが不可能らしいです。
現在はすでに1年経ってますので再度手続きには問題ありません。


プロアカウントにはワイン色のボタンをクリックして入室。アカウント作成もここから。

それで、税金サイトのプロアカウントを作成することにしました。micro-entrepriseなら、mode simplifieで登録ですが、これは即時に完了しないんですよね。少なくとも10日から2週間はかかります。

なぜなら、メールアドレス(これは会社を代表するメルアドと連絡用のメルアドとの2つを登録する必要があります)とSIREN番号などを入力して、コンファームメールのボタンをクリックした後、普通ならこれで完了かと思うのですが、その後アクチベーションコードが郵便で送られてくるのをひたすら待たないといけないからです。

simplifieどころか、待つのにイライラです。もちろん送付方法は普通郵便なので途中で紛失の恐れも無くはありません。1回目にトライした時はきっとコードのお知らせは途中で無くされたんだと勝手に想像してます。

それでやっとコードを受け取った写真が一番上の写真です。もう即、アクチベーション(有効化)に行きました。

最終的に下の画面になりました。画面が小さくてせこいですが、いかにもお役所サイトらしいです。

アクチベーション後、表示される画面。
*mandatはauto-enterpreneurにはとりあえずは関係ないはずでした・・。

mandat SEPA BtoBはCFEの支払いには不要!

めでたくプロアカウントの作成が完了したので早速支払い口座の登録作業です。

ですが、その前にCFEの請求額を確認するとこんな感じです。右の端っこに199ユーロ。わかりにくいですね。

そして銀行口座登録をして、最後にmandat(完全なる自動引落を銀行に依頼する用紙)の作成へと誘導されました。
わたしはここで作成して、印刷して即銀行に送付してしまいました。

ところが送った後でよくよく見るとCFEの支払いにはmandatで依頼する必要はなく、その都度依頼のポイント引き落としだけなので銀行口座の登録だけでよかったそうです。そう言えばURSSAFにmandatは送った記憶ありません。それでも毎回引き落としできてます。
税金サイトのプロアカウントはmicro-entrepriseだけではなくあらゆる会社が登録しているのでこうなったわけですが、わたしは余分な手続きをしてしまったということです。

それであせりながら早速登録済の銀行口座からこの199ユーロを支払い期日が来たら引き落とす設定をしました。

12月15日が過ぎたら引き落とすというコンファーム画面。

それで、心配なのはING directの普通口座は本当は会社用のアカウントとして使ってはいけないことで、規約にもプロ用としての口座ではないとあります。ただ、micro(auto)-entrepreneurとしての企業登録は会社といっても法人としてではなく個人起業家としての登録なので今の所は大目に見てもらえているということなのでしょう。

でも、送ったmandatはBtoB用、会社からの支払いの引き落とし依頼なので、きっと銀行の担当者からこれは受け付けられませんと返送されてくるだろうと思います。それだけならいいのですが、これで一気にわたしの口座からはCFEのスポット引き落としだけでは無くURSSAFの社会保険料も引き落としはできなくなる(つまり、micro(auto)-entrepreneurとして利用できなくなる)かも知れない、ということです。

さあ、どうなるか・・・・。なるようになるしかないです。引き落としがもうできなくなったらShineに口座を開きます。

まとめ

  • micro(auto)-entrepreneurとして登録したら、その年の12月にCFEの申告調書が郵送されてくるので期限の12月31日までに返送する。
  • なるべく早めに税金サイトのプロアカウントを作って引き落とし用の銀行口座を登録しておく。ただしBtoBのmandatは銀行へ送る義務は無い。
    (利用している銀行口座が企業用の口座なら送っておいても受け付けられるはずなので問題は無い)
  • 11月末になればその年のCFEの税額が自分のアカウントに表示されるようになるので確認後、支払い引き落としの処理をする。

この3ステップで大丈夫なのですが、政府のサイトは結構込み入っていてわかりづらいのでやっぱり時間のある時にゆっくり作業する方がいいですね。

税金サイトのプロアカウントの最初の画面。いろいろな事ができるのですが、
micro-entrepriseに当てはまるものは限られています。
税金サイトのプロアカウント有効化コード受領

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