先日、日本では各家庭に2つずつ布製マスクを郵送するという壮大な国民福祉の発表がありましたが、早速フランスの老舗大メディアが取り上げてくれました。
こんな話、最初エイプリルフールだから流れたと思いました。それ以前から牛肉引換券だのなんだのとか似たような対応について報道されているのを見ても、
「今の政権のことだから驚くには値しない」
と構えていましたが、今なんとも大変貴重な<マスク>の単語には超敏感になっているフランスメディアです、早速、Abenomasksの文字に反応したのでしょう。
記事では、
と書かれています。すべて事実なので何も言えません、ただただ恥ずかしい、こんなお笑い劇場みたいなことをマジメにやっている政府なんて・・・。今フランス国内はロックダウンになっているぐらい大変なので、こんな日本事情など気にして見る人は少ないことを祈るだけです。
さてマスクは最初、医療従事者以外は不要と言い含められてはいましたが、今になって<マスク推奨>になりました。絶対数が不足しているマスクですが、今後需要を埋めることができるメドが付き始めたのでしょう。すでに2月末ごろパリなどでは薬局によっては品切れになっていました。こちらではまだほとんど購入する人が無かったので買うことができ、とりあえず間に合ってますがそのうちまた処方箋無しで買えるようになるのでしょうね。
マスク争奪合戦?
マスクについては今年に入ってから盗難や密輸も多く、高齢者等の家を訪問看護する看護師が業務用のマスクをクルマに積んでいることから強盗に遭ったり、保管倉庫が破られたり、中国人の商売人が本国にこっそり送ったりする犯罪が続発しています。
また国際間の争奪戦も。下はフランスが<悪者>にされた例。
でもこれはもしかしてスウェーデンのメディアがフランス国内をよく取材しないで書いた記事のようで、本当の事情は以下の通りらしいです。
このスウェーデン会社は生産を中国に依頼していたのだろうとは考えますが、それを輸出禁止なのにフランスから他国に出そうとして待ったがかかったんですね。輸出禁止は3月3日に出されています。ちょうどこの田舎でもCovid-19に不安が高まり始めて需要が一挙に高まり、ドラッグストアから消毒ジェルが消えたころでした。
スウェーデンといえばロックダウンしないで相変わらず街には人が溢れています。日本と違ってマスク姿も少ないようですが・・・。小学校などもいつも通り。オランダも閉鎖無しでやってますが、さてどうなるのでしょうか。
チェコが失敬したイタリア行きマスク
これは本当のマスク横取りでしょう。3月半ば中国からイタリアに寄付された68万枚のマスクがトランジットで着陸したプラハの空港でなんと押収され、すぐ医療関係者に配られたのです。
待っても待ったも届かないマスクにイタリアがおかしいと調査、チェコの空港で押収されたことが判明したのですが、イタリアの追求に最初チェコはこの事実を否定していたようです。
しかしこんなのはすぐバレるもので結局、68万枚の代りに11万枚(なんですか、この枚数の差)のマスクを「代りにイタリアに送る」ということで話は着いたとのことです。
積荷にはイタリアと中国の旗の絵が付いていて、両国語で書かれた文言が印刷されていたそうですが、マスクの不正取引が増えていたので本当に密輸品と間違えて押収したのかどうかは不透明です。また不足して困っているところに早く届けるべき物をなぜ中国からダイレクトにイタリアに送らずにチェコでトランジットする飛行機に積み込んでいたのかも不自然だし、なにか裏で動いていた可能性がありそうですね。
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