今回はスペイン語初級者向けのお話です。
わたしはよくフランス語のニュースやサイトを見るのが嫌になる時があります。出てくる文章や時には単語までも見るのはゴメンとなります。
これは外国に住んでいるからか定期的に訪れる現象ですが、そういう時は無理はせずにフランス語ニュースなどは見ないことにしています。
そこで今日は昔、日本でレベル0から取り組んだスペイン語について。
スペイン語は最もとっつきやすい外国語
スペイン語は日本語と発音が似ているため、日本人の初心者が話しても相手に一番理解してもらい易い外国語です。
少なくとも私達がネイティブ相手に発話する場合には障壁はすごく少ないです。
フランスに来てフランス語を話す時にすごーくネックに感じられることがスペイン語の場合、まずありません。(あくまで私の場合ですが)
また書くのにも基本的に発音した通りに書けばいいのでスペリングの間違いも起こりにくいのです。スペインでの語学学校時代、ディクテーションなどは日本人の私は例えば中国系の人達が聴き取りにすごく苦労しているのを尻目にほぼ満点でした。
そのため、日本人にとってはヨーロッパ言語の中でも上達が比較的早い外国語でもあります。読み方は基本的にローマ字の読み方に準じた形になります。
例えば、amigo(友達)はアミーゴと発音すればOKです。
ABCの読み方
今日はABCの読み方をやってみます。スペイン語のアルファベットは英語とほぼ同じ文字ですが、若干バラエティがあり全部で29文字になります。
ABCの字の読み方ですので、実際の単語、文章の中での読み方ではありませんが、綴りを説明する際などに使いますので憶えておいて損はしません。
読み方は分かりやすい様に、カナ表記にしておきます。
特に注意する発音には説明を加えますね。
A→アー B→ベー C→セー CH→チェー D→デー E→エー F→エッフェ
G→ヘー(日本語の「へ」を上あごに息を吐きかけるように発音)
H→アッチェ I→イー J→ホタ K→カー L→エル LL→エジェ
M→エンム N→エンヌ Ñ→エニェ O→オー P→ペー Q→クー
R→エレ rr→エッレ(レはいわゆる巻き舌で。舌の先を震わせる感じ)
S→エス T→テー U→ウー V→ベー W→ドブレベー
X→エキス Y→イーグリエガ Z→セタ(セは英語でのthの発音)
*緑色のK、Wは外来語用の字です。
大体が英語のABCの読みがなまった感じまたはローマ字読みで類推もつきますね。
うれしいことにスペイン語では英語やフランス語などとは違ってBとVの発音は区別しません。どちらも日本語のばびぶべぼの発音と同じで構いません。
それからHは単語の飾りと思ってください、フランス語と同様発音はしません。
特殊な音・読み方はG、J、LL、Ñ、rr、Y、です。
それでも若干日本人には難しいものもあるのです。
Gは基本「へー」なのですが日本語のヘの様に平板な音ではなく、日本語でガの音を発音するときのように上顎の奥で音を出します。「がっこう」、の「が」を発音した時、上あごで音が出てますね。「が」、と言ってみて、そのまま口を閉じないで「へー」と言ってみてください。G(ヘー)が発音出来たのではないでしょうか。
しかし単語の中に出てくる時は ge、gi だけがこのG(読み方:ヘー、ヒー)の音で、
その他は英語やローマ字での読み方と同じと考えてください。
例:gente(読み方 ヘンテ)、ginano(読み方 ヒタノ)
gato(読み方 ガト)、gusto(読み方 グスト)、tengo(読み方 テンゴ)
Jは「ホタ」と読むだけに、英語のジェイの音ではありません。なんと上記Gと同じ要領でホタの「ホ」を行ってみてください、つまり喉から出すように「ホ」の音が発音できれば上出来。単語の中においても喉から出る音で「ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ」です。JeとJiはGeとGiと同じ音です。
例:Jefe(読み方 ヘフェ)、Jardin(読み方 ハーディン)、José(読み方 ホセ)、Julio(読み方 かなり「ホリオ」に近いフリオ)、Jiménez(ヒメネス)
LLはLとはまったく別物と思ってください、これは1つの文字で、「エジェ」と読みます。
個々の単語中ではジャ、ジェ、ジィ、ジョ、ジュと発音すればほぼ大丈夫です。
Ñはふにゃふにゃしたマーク、~が上に付いたN、それで「エニェ」。
単語中ではニャ、ニェ、ニィ、ニョ、ニュ です。
rrは単語の中ほどのみに出てくる文字で、思いっきり巻き舌での「らりるれろ」の発音に用いられる文字です。
単語の頭に来る場合rはいつも1文字だけですが常に巻き舌です。
例:radio(読み方 らディオ)、ronda(読み方 ろンダ)、
torre(読み方 トーれ、barra(読み方 バら)
*巻き舌は平仮名で表しています。
Yは単語の中でも「イ」また母音が次に来る場合ヤ、ヨ(ジャ、ジョと発音する人も)となって決して「ワイ」とは発音しません。これもローマ字のya、yoと同じですね。
それで文字自体も「イーグリエガ」と読みます。
(これは<ギリシャ文字のI>、という意味から来ています。)
例:yo(読み方 ヨ、または ジョ)、voy(読み方 ボイ)、y(読み方 イ)
いかがでしたか。日本人にはrr(単語の頭ではr)の巻き舌が難しいはずですが、何回も練習してみてください。私は昔3ヶ月程の間、暇さえあれば練習していたのですが、ある日突然出来るようになりました。
全部いっぺんに憶えられなくても大丈夫、特殊なものを中心に何度かおさらいもして見ましょう。
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